関東学級力向上研究会
関東学級力向上研究会は、子どもたちが協力して学級力を高める学級づくりを普及することを目的とする研究会です。アクティブ・ラーニングとしての新しい学級経営の手法を共に開発していきましょう。
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学級力を育てるには、年間に6時間程度割り当てられる特別活動でのスマイルタイムだけでは十分ではありません。また、子どもたちが協力して立ち上がり、自分たちの学級をよりよくしていく力を育てるという高次な教育目標を達成するためには、学級力アンケートとレーダーチャートだけでは十分とはいえません。

それらに加えて、学級力を高める教科横断的なカリキュラム編成を、学級担任の計画性と用意周到な準備によって行うことが大切なのです。

これまで計画的な学級経営といえば、年度当初に書く学級経営案くらいのものだったでしょう。ただしそこには、自分が担任する学級経営のねらいと方法に関する概略的な計画が記載されているだけで、学級内で気がかりな子への個別対応の方針が述べられているくらいでした。その中の計画性といっても、教科指導では子ども同士の教え合いを大切にするとか、道徳の時間で友だちの大切さについて考えさせるとか、特別活動で話し合いを通して学級の問題を解決するようにするといった、学級づくりに関わる常識的で簡潔な手だてが部分的に記述されていることが多く、必ずしも学級の実態に応じていないため、毎年同じような記載をして提出している教師も少なくなかったのです。

その逆に、学級経営は、子どもたちの人間関係上のトラブルに関わる即時的な対応が大切であるとして、学校では計画性よりも実践経験の蓄積による場面対応の力量が重視されることも多かったといえるでしょう。

しかし、子どもたちの人間関係づくりに効果を上げる学級経営を行おうとすれば、学校の教育活動全体を通した意図的・計画的な取り組みと、場面対応による即時的な働きかけの両方が必要となります。

そこで、学級経営カリキュラムを編成することによって、よりきめ細かく学級の実態に応じた効果的な取り組みの全体計画を構想し、学校カリキュラムの全体を通して意図的・計画的に学級経営を実践することを提案したいのです。

ここで提案する学級力向上カリキュラムの編成は、次の7点を特徴としています。

【学級力向上カリキュラムの特徴】

① 教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間、朝の会・帰りの会などそれぞれの特性を生かした学級づくりの取り組みを含めた教科横断的なカリキュラムとして作成する。

② 年間を通して核となる学級づくりの場面として、6回程度のスマイルタイムを特別活動や総合的な学習の時間に位置づけ、その中で学級目標の設定(「いいクラスとは?」など)、学級力の診断・評価、取り組みアイデアの考案、取り組みの評価・改善などを行うようにする。

③ 特に教科指導においては、グループ学習による協力や話し合い活動の充実(全教科)、相互評価を通した認め合いの活動の活性化(全教科)、学級力向上の取り組みについて書いたり話し合ったりする活用学習の設定(国語科)、学級力アンケートの結果をグラフにして組み入れた新聞づくり(算数・数学科)、学級の絆や仲間をテーマにした学級旗や学級エンブレムの作成(図工科・美術科)、クラスソングやテーマソングの作詞・作曲(音楽科)などの多様な取り組みを含めるようにする。

④ 総合的な学習の時間においては、R-PDCAサイクルに沿ったスマイルタイムの設定、評価セッションや成長発表会の設定、プロジェクトの成果を祝う会の設定とその中での学級力の成長の振り返り、多様なワークショップによる身体と言葉を用いた仲間づくり活動などを実施するようにする。

⑤ 特に国語科の教科書単元に位置づけた活用学習のあり方を工夫し、例えば、「随筆を書こう(6年)」、「活動報告書を書こう(5年)」、「改善案を提案しよう(5年)」、「学級会を開こう(5年)」、「新聞を作ろう(4年)」、「グラフや表を使ってポスター発表をしよう(4年)」、「調べたことを書こう(3年)」というような活用単元で、学級力を題材として文章を書かせたり、話し合わせたりすることを通して、学級力向上の意識づけを図るとともに、その成果と課題について自覚的に振り返ることができるような活動計画を行う。

⑥ 特別活動においては、スマイルタイムの他に、はがき新聞の作成を行わせるとよい。学級力向上プロジェクトの進捗状況を継続的に綴っていくことで、学級づくりの意識化を促すことができる。また、カラー印刷して掲示したり保護者へ配布することで、学級づくりの取り組みについて保護者の理解と協力を得られるようになる。

⑦ 道徳科においては、学級力アンケートに含まれる項目が、学習指導要領に明示された道徳科の内容項目と共通性が高いことから、「よいクラスを作るためには、なぜ学級力を身につけることが大切なのだろう」という課題について体験を通して深く考える機会を設定することが大切である。いいかえるなら、学級力向上プロジェクトで子どもたちが身に付けるべき「学級道徳」の価値と必要性について、自らの成功や失敗の体験を出し合いながら、実感をもって気づくことができるような取り組みが必要である。

こうした多様な実践により、学級力向上プロジェクトの効果がますます高まります。

具体的な実践事例については、書籍紹介や論文ダウンロードのページを参考にしてください。




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