学級力を高め、いじめ防止につながる新しい学級経営の手法を紹介

関東学級力向上研究会
関東学級力向上研究会は、子どもたちが協力して学級力を高める学級づくりを普及することを目的とする研究会です。アクティブ・ラーニングとしての新しい学級経営の手法を共に開発していきましょう。
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〒169-0051  東京都新宿区西早稲田1-6-1
早稲田大学田中博之研究室
  

いじめ防止への提案

学級力の考え方では、いじめ防止につながる実践の条件を次のようにとらえています。
 
1.いじめが発生してからの後追い指導ではなく、いじめの未然防止のための取組があること
 学級力向上プロジェクトでは、まずよいクラスの特徴を子どもたちが協力して定義し、それを学級目標にして様々な取組を年間を通して実践していきます。各学期に2回程度実施するスマイルタイムでは、よいよい学級にするための取組のアイデアを子どもたち自身が発案し、常に学級の友だちと目標に向けて協力し合い、勉強や運動、遊びなどで教え合いや学び合いを実践し、人の心を傷つける言葉をなくしてルールを守ることを意識して行動していきます。学級力アンケートには、「いじめのない学級です」という項目はありませんが、いじめ防止につながる多種多様な項目があり、それに沿った学級の評価と診断を継続して、いじめを防止する力を子どもたちが協力して身につけていくのです。
 
2.いじめがあるかどうか子どもたちが診断して、話し合いを通して解決する取組があること
 いじめ防止には、教師一人が孤軍奮闘するのではなく、学級の子どもたちの「いじめはしない! いじめはなくそう!」という積極的な意識を育てて、教師と子どもたちが協力し合うことが大切です。もちろん、子どもたちだけで診断したり解決したりできないこともあります。しかし大切なことは、常に学級担任と子どもたちが協力して、いじめをしないという意識やいじめをなくすという意識を強く持ち続けて、可能な範囲で子どもたちのトラブルを話し合いで解決する力を育てていくことが大切です。そのための、意識化と学級診断のためのツールが学級力アンケートであり、話し合いの場が特別活動のスマイルタイムなのです。子どもたちの力を信じて、初めは教師主導でも少しずつ子どもたちに自己決定権を与えながらゆっくりと問題解決力を育てていきましょう。そのための多様なノウハウが、学級力向上プロジェクトには蓄積されています。
 
3.いじめを未然に察知するための診断ツールと取り組み例を子どもたちがもっていること
 いじめはいつ起きるかわかりません。その未然防止ためには、各学期に2回程度の実態把握の機会やツール(アンケートやレーダーチャートなど)が必要です。学級力向上プロジェクトでは、前者をスマイルタイム、そして後者を学級力アンケートと学級力レーダーチャートと呼んで、そのノウハウや実際のファイルを提供しています(関連書籍をご覧ください)。子どもたちの意識と力をいじめの発見と未然防止に生かしていくわけですから、各学期に2回程度ずつアンケートやレーダーチャート診断のためのスマイルタイムを実施することが必要です。いじめがあれば、すぐにレーダーチャートは小さくなりますし、自由記述も併用していけば、いじめの発見と未然防止にとって有効に働きます。また、アクションカードという学級をよりよくするための取組例を絵にして描いた子ども向けのカードもあります。こうした多様なツールを子どもたちが持ち、使いこなすことで、子どもたちの中で生まれたかもしれないいじめを未然防止することにつながるのです。
 
4.いじめを生まない学級にするために、学級担任の学級経営力を高めるツールがあること
 学級力アンケートは、子どもたちがつける学級診断ツールです。子ども主体の学級づくり、子どもの力を伸ばす学級づくりをするのですから、それは不可欠です。しかし、学級をよりよくするためには、子ども向けの子どもが答えるアンケートだけでいいのでしょうか? その一方で、学級担任自身が、常に自分の学級経営力を高めるために活用できる、同様の診断ツールや話し合いの場、問題解決のための手引き集などはいらないのでしょうか? 私たちは、子どもたちの学級力を高めることと並行して、学級担任が自主的・自律的に自己の学級経営力を自己診断しながら向上させていくためのチェックリストを開発しています。それは、「学級マネジメント力チェックリスト」と呼ばれていて、合計6領域54項目からなる本格的な自己診断ツールになっています。もちろん、結果はエクセルですぐにレーダーチャートになります。このチェックリストを、学期に1回ずつつけてレーダーチャートにして可視化しながら、自己の学級経営の状況を振り返るとともに、それを学年会や校内研修の場で、あるいは初任者指導講師や学年主任などに見てもらい、多くの同僚や先輩教員からアドバイスをもらうようにするのです。子どものデータと学級担任のデータの両方があるので、アドバイスもしやすくなりますし、自己診断もより的確になり精度も上がります。こうした、学級担任自身の学級経営力を自立的に高める手法や年間のプロセス、チェックリストとレーダーチャート作成プログラム、そして具体的な若手教員による奮闘記もわかりやすい事例集として出版していますので、参考にしてください。(『若手教員の学級マネジメント力が伸びる!』金子書房、2018年



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