学級力を高め、いじめ防止につながる新しい学級経営の手法を紹介

関東学級力向上研究会
関東学級力向上研究会は、子どもたちが協力して学級力を高める学級づくりを普及することを目的とする研究会です。アクティブ・ラーニングとしての新しい学級経営の手法を共に開発していきましょう。
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〒169-0051  東京都新宿区西早稲田1-6-1
早稲田大学田中博之研究室
  

問題意識

 今日大きな問題となっているいじめを未然に防止し、アクティブ・ラーニングの集団的な基盤を作るために、「笑顔や拍手が生まれるクラス」、そして、「明日からも来たくなる明るく安心できるクラス」を生み出し、教師と子どもがともに協力して学級づくりを行えるように、子ども主体の新たな学級経営のシステムを作りました。
 
 つまり、子どもたちを学級経営に参画させ、子どもたちによる学級力セルフ・アセスメントを通して、仲間づくりの取り組みを学級力向上プロジェクトとして実施することが必要になっているのです。このウェブサイトでは、研究協力校の先生方の豊富な実践事例を通した知恵とアイデアを発信していきます。
 

学級力

 学級力とは、「学び合う仲間としての学級をよりよくするために、子どもたちが常に支え合って目標にチャレンジし、友だちとの豊かな対話を創造して、規律を守り安心できる環境のもとで協調的な関係を創り出そうとする力」です。
 
 このような定義を受けて、よいクラスといえる状況を表す学級力には、次のような5つの下位能力と学級の具体的な姿を含めています(括弧内は下位項目の名称)。
 
 

学級力アンケート

 学級力アンケートは、学級力の状況を診断するためのデータをとる、子ども向けのアンケートです。これによって、子どもたちは自分たちのクラスの実態を、自分たちの評価意見として実感をもって受け止め、自分たちで主体的に診断し、それに基づいた学級改善の取り組みを始めることができるようになります。アンケートを実施して各項目に示された平均値は、いわば自分たちのクラスの学級力の状況に関する友だちからの評価意見の総意であり、それを重く受け止めようという、仲間づくりへの真摯な雰囲気が生まれてくるのです。
 
 いいかえれば、教師がアンケートをとってその結果を非公開情報として日常の指導に役立てるのではなく、アンケート結果を子どもたちはもとより、必要に応じて同僚教員や保護者にも継続的に公開することで、教師と子どもたち、そして保護者が一体となって協力しながら、自分たちの学級をよりよくしようと取り組むための情報を示してくれる、開かれた子ども主体のアンケート・システムです。
 
 学級力アンケートは、それぞれ小学校低学年版・中学年版・高学年版、小学校6年生特別版、中学校版、中学校3年生特別版、そして高等学校版の7種類からなっています。1回目の実施時には、やり方の説明が必要になるため30分程度の時間が必要です。しかし2回目からは学年にもよりますが、10分程度で答えられるほどの簡便さをもつことも、このアンケートのメリットになっています。
 
 各アンケート用紙の入手方法は、書籍紹介欄に掲載した、『学級力向上プロジェクト3』金子書房という単行本をご覧ください。ファイルダウンロードの方法が書いてあります。
 
 
 

学級力レーダーチャート

  学級力を向上させるには、学級の子どもたちが納得し、そこから目標と手だてを見いだすことができる、わかりやすい客観的な指標やデータが必要になります。そこで、学級力レーダーチャートという、これからの新しい学級経営のツールを開発しました。

 学級力レーダーチャートは、学級力アンケートの集計結果を領域別・項目別に視覚的に表現したレーダー型グラフです。子どもたちはアセスメントの主人公になって、その形状や領域別達成状況を指標として、自らのクラスの仲間づくりの成果と課題について友だちと協力して診断したり、改善策を生み出したりするために、学級力レーダーチャートを活用します。

 学級力アンケートを実施して、その結果を集計して表現した学級力レーダーチャートの例を示します。このレーダーチャートでは、前回実施したアンケートの結果を赤い実線(内側の実践)で表示し、今回の結果を青色の領域(網掛け部分)で表示することによって、学級力の変容が子どもたちに見やすくなるように工夫しています。

 学級力レーダーチャートを作成するための集計ソフトを、マイクロソフト社のエクセルを用いて開発しましたので、学級の児童生徒の名簿に添って、学級力アンケートの項目毎に、1、2、3、4の評価点数だけを入力するだけです。慣れれば、1回分の学級力アンケートの集計とグラフ作成には、15分もあれば十分です。

 

学級力向上プロジェクト

 学級力向上プロジェクトとは、子どもたちが学級づくりの主人公となって、目標達成力、対話創造力、協調維持力、安心実現力、そして規律遵守力からなる学級力を高めるために、学級力アンケートで自分たちの学級の様子をセルフ・アセスメント(自己診断・自己評価)することを通して、毎日の学習や遊びの中で意図的・計画的に取り組む実践的な仲間づくりの活動です。

 つまり、学級力向上プロジェクトは、学級力を向上させるために・・・、続きを読む

スマイルタイム

 スマイルタイムとは、学級力アンケートの結果をレーダーチャートで図示して、それを見ながら教師と子どもがともに「わがクラス」の仲間づくりの成果と課題を話し合い、さらにこれからの学級力向上の取り組みのアイデアを出し合う、子ども会議のことです。また、どの学級も、レーダーチャートの形状が同じになることはないので、各学級の独自な取り組みが必要になってきます。

 いいかえるなら、スマイルタイムを通して・・・、続きを読む

はがき新聞

 はがき新聞は、まさにはがきサイズの用紙にミニ新聞形式で、子どもたちが自分の思いを綴っていくものです。青色の罫線があらかじめ印刷されているために、きれいに書けることやカラフルな色で彩色できること、そして20分もあれば1枚のはがき新聞を完成させられることなどが、子どもたちの学習意欲をかき立てる特徴になっています。

 もちろん学習意欲だけではなく、学級力向上プロジェクトに関わっては、協同的な実践化への意識と自己責任の自覚を高める上で大変効果的です。また、子どもたちが書いたはがき新聞を教室掲示しておけば、学級力向上プロジェクトについての連帯意識を高めることにもつながりますし、保護者による学級についての理解を深めます。

 子どもたちが熱心に「学級力はがき新聞」に取り組んでいる様子をみると、はがき新聞が子どもの活動としてまさにフィットしていることがわかります。もし時間切れで宿題になったとしても、ほとんどの子どもはいやがるどころか喜んでいることが多いのです。

 はがき新聞は、教師にとっても子どもたちにとっても気軽な表現ツールであるにもかかわらず、学級力向上プロジェクトの意識と自覚を高める効果的なスマイル・アクションになっているのです。
 
 詳しい実践や作品紹介は、ここから見ることができます。
 
 

アクションカード

 アクションカードとは、学級力を高めるために、子どもたちが取り組む効果的な活動(アクション)をわかりやすく楽しい絵にしてカードにしたものです。小学校版で36枚、そして中学校版で36枚が用意されています。カードの印刷がしやすくなるように、全部のカードをパワーポイントのファイルにしてまとめています。それぞれのファイルは、関連書籍の『学級力向上プロジェクト3』(金子書房)からダウンロードできますので、ご活用ください。
 これらのカードからその時期にふさわしいものを5枚程度選んで子どもたちに渡し、学級力をアップさせるために効果的な活動(アクション)を子どもたちが話し合って選ぶようにします。そうすることで、子どもたち自身で学級力向上の取組を決めたという自己決定の充実感を感じることができますし、教師から見ると大きくぶれずに教師の想定内で子ども主体の活動が進んでいくのです。
 
 
 



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関東学級力向上研究会では、これから学級力に関わる研究成果をこのウェブサイトから発信して参ります。
 
少しずつ更新します。

どうぞよろしくお願い申し上げます。